奈良移転講演会の開催

「TOURISM21」ニュースレター
 国連世界観光機関(UNWTO)アジア太平洋センター奈良移転記念講演会の開催12月13日(木)14:30~16:30、UNWTOアジア太平洋センターの奈良移転を記念して、当財団が支援するUNWTOアジア太平洋センター主催による「アジア太平洋地域における観光交流の一層の促進を目指して」をテーマとする講演会(外務省・観光庁・奈良県・奈良市後援)を奈良県新公会堂能楽ホールで開催致しました。冒頭、浅沼唯明UNWTOアジア太平洋センター代表が「奈良はシルクロードの終着点と言われている。海のシルクロードプロジェクトに取組むのに地の利を得た場所である。」と開会挨拶を述べると、奈良県知事代理出席の久保田幸治奈良県観光局長は「UN(国連)とついた機関を誘致できる事は身の震える思いで奈良県民あげて喜んでいる。センターの誘致は意義があり、東アジアの観光が今後伸びて行く中で、事務所を構えていただくことは大歓迎である。今後、奈良がこの恩恵を発揮できるように共に頑張っていきたい。」と同センターの奈良移転を歓迎するとともに、同センターの今後の一層の活躍に期待を示された。同じく挨拶に立った井手憲文観光庁長官は「今回奈良に移転したアジア太平洋センターは、従来から「海のシルクロード事業」に取り組んで頂いているところです。シルクロードの東のターミナルである奈良への移転を契機に、こうした取組の強化はもとより、アジア太平洋域内各国の観光交流の拠点として、一層の活動に取り組んで頂くことを強く期待いたします。私ども観光庁と致しましても、引き続き、UNWTOアジア太平洋センター及びUNWTO本部との協力関係を密にしていきたいと考えております。」と述べられました。 続いて小島誠二外務省特命全権大使(関西担当)は「アジア・太平洋地域は観光が大変な勢いで発展、拡大している。観光客は多様で観光は持つ意味が深いもの。観光の発展というものを政府としてもUNWTOとしても力を入れていってほしい。観光発展のために、アジア太平洋センターが大きな役割を果たすことを祈っている。」と述べられました。講演に移り、UNWTO本部(在マドリッド)から来日したゾルタン・ソモギ上級部長から「アジア太平洋における調和された地域協力の必要性」について講演を行い、同13日は、UNWTOが国際観光客到着数10億人デ―として特記する日であり、1年間での国際観光収入は1兆米ドルに上ることを例にあげ、観光が経済に貢献している現状を説明しました。 続いて、石森秀三北海道大学観光学高等研究センター長が「東アジア観光共同体のすすめ」をテーマに話されました。226名の参加者は、それぞれ興味深い講演に熱心に耳を傾け、メモを取るなどしていました。閉会に先立ち、仲川げん奈良市長からは、「特に東アジア地域において、国同士の領土問題が懸念されるが、トラブルをトラベルに変えて、ソフトパワーでいい方向で解決してゆきたい。奈良の街は1300年前に色々な国から生活様式、それぞれ国々の制度をお借りして礎を作ってきた。考え方の違いや宗教の違いを豊かさととらえてお互いに尊重する国をつくってゆく、その為の大きなきっかけとして観光は改めて重要性がある。奈良にUNWTOの拠点が来たが、奈良だけでなくアジア・太平洋の観光産業の発展、また観光産業をとおした平和の創造に、最大限の力を注ぎたいと思う。」と締めくくられました。 この講演を通して、聴講された多くの方々に、アジアにおける観光をテーマとする結束の必要性及び観光産業の重要性について理解を深めて頂きました。当センターの今後のテーマである「海のシルクロード」に相応しい奈良に移転したことを契機に、各機関、自治体等の皆様とも連携を取りながら、今、成長が目覚ましいアジア太平洋地域の国際観光の発展と国際交流の推進を目指してゆきたいと存じます。 プログラムはこちらのPDFをご覧ください。

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※2009年から、機関誌「TOURISM21」の紙面発行を中止し、TOURISM21 ニュース レターを不定期に発行しております。

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