新局長就任の挨拶

         (本人紹介 )
 堀 信太朗(ほり しんたろう)
 東京都出身
 東京大学文学部卒業
 平成11年4月 株式会社商船三井入社
 平成19年4月 国土交通省入省
 平成22年6月 人事院長期在外研究員として
           米国ミシンガン大大学院に派遣
 平成25年    国土交通省海事局からAOTEC事務局長に就任
(一財)アジア太平洋観光交流センター 事務局長就任挨拶

平成25年7月16日

  このたび、7月1日付で当財団の事務局長に就任致しました堀と申します。関係の皆様方には、
日頃より格別なご理解とご支援を賜っておりますことに厚く御礼申し上げます。皆様のご期待に沿う活動ができるように、全力を尽くす所存でございますので、宜しくお願い申し上げます。

 アジア太平洋観光交流センターは、平成24年12月に日本の古都である奈良に移転するとともに、平成25年4月からは一般財団法人に移行するという大きな節目の時期を迎えております。事務局一同、心機一転して、この深い歴史と文化を有し、万葉の時代からの国際交流を積み重ねている関西から、アジア太平洋地域の観光交流の促進に新しい風を吹かせることができるように、積極的な活動に取り組んで参りたいと考えております。

 世界の観光の動向も大きな節目を迎えております。世界観光機関(UNWTO)によると世界の年間の国際観光客数は、平成24年(2012年)に初めて10億人を超えました。当財団の設立された平成7年(1995年)
には5.3億人であったことを考えますと、観光産業は著しい発展を遂げているところです。更に、この発展の
中心はアジア太平洋地域であることにも注目すべきであると考えております。UNWTOによる国際観光客数の地域別伸び率では、2012年にはアジア太平洋地域が7%という世界で最も高い伸び率を実現しており、
更に同地域のなかでも東南アジアが9%、北東アジアがと6%という高い伸び率を示しています。2011年に改訂されたUNWTOの「Tourism Toward 2030」においても、2030年までに、国際観光客数に関して、東南アジアが高い伸び率を示すことが予測されている一方で、北東アジアは国際観光客が世界で最も多く訪れる地域となることが予測されています。

 このように、国際観光の顕著な成長が予測されているアジア太平洋地域において、観光産業に対する取組みをしっかりと行うことは、観光産業による経済効果や地域活性化に留まらず、観光振興を通したアジア太平洋地域の貧困問題、多様な文化の保持、環境問題の対応にもつながり、ひいては世界の観光産業の方向性へ大きな影響を与える可能性があり、極めて重要であると考えております。

 アジア太平洋観光交流センターは、国連世界観光機関(UNWTO)アジア太平洋センターを通じて、UNWTOの活動を支援することを主な目的として活動しております。当財団では、UNWTOが現在取り組んでいる①世界的な課題として観光を位置づけること、②観光産業の競争力を高めること、③持続可能な観光の発展を促進すること、④観光を通した貧困削減や開発を進めること、⑤知識、教育、能力開発を支援すること、⑥パートナーシップ構築を図ること、という取組みをアジア太平洋地域で促進するために、国際会議、シンポジウムの開催や開発途上国における観光関係従事者に対する教育訓練等の取組みを実施しております。今後も、UNWTOの取組みに関する情報を広く発信するとともに、アジア太平洋地域からも新たな提案をしていけるような積極的な活動を行うように努めて参る所存です。

 1995年(平成7年)の設立以来、国・地方自治体・経済界等関係者の皆様のご支援を賜っているところで
ありますが、当財団としても、今後の急速な発展が期待されるアジア太平洋地域における観光振興のために、UNWTO、関係各国、関係自治体、経済界等とのより一層の連携を図り、観光を通じた経済発展や地域
活性化及び貧困の削減、多様な文化の保持や環境に関する持続可能な観光の促進等を実現するべく、積極的な取組みを進めて参りたいと考えております。関係の皆様方には、引続き、ご指導ご支援を賜りますよう
お願い申し上げます。