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「UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ2023」を発表しました

10月19日、国連世界観光機関(UNWTO)はウズベキスタン・サマルカンドで開催された第25回総会において、加盟国の60か国以上の約260の地域の中から「ベスト・ツーリズム・ビレッジ(BTV)」を発表しました。今年は54地域が選定され、日本からは北海道美瑛町、宮城県奥松島、長野県白馬村、岐阜県白川村の4地域が選ばれました。

UNWTOのズラブ・ポロリカシュヴィリ事務局長は、発表にあたり、「観光は、地域コミュニティに力を与え、地域全体に利益を分配することを通じて、包摂性の強力な推進力となり得ます。このイニシアティブは、観光をその発展とウェルビーイングのための手段として活用している地域を表彰するためのものです」と強調しました。

BTVは2021年に開始され、UNWTOの農村観光開発プログラムの一つとして位置づけられています。地域社会に根差した価値観、商品、ライフスタイルを維持・促進し、経済、社会、環境のあらゆる側面において持続可能性に取り組んでいる農漁村観光地の優れた例を表彰するものです※1

BTVに認証された54地域以外に、「UNWTO ベスト・ツーリズム・ビレッジ」のアップグレード・プログラムに20地域が選定され、日本からは奈良県明日香村が選ばれました。

BTVのネットワークは毎年拡大しており、地域レベルとしての世界最大のネットワークを目指しています。本日発表された新たな74地域が加わり、計190の地域がこのネットワークの一員となりました。

※1 BTVの3つの主な要素

▪ UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ:広く知られている文化及び自然資源を有し、地域コミュニティに根差した価値観の保全に努め、また経済・社会・環境の全ての側面においてイノベーションと持続可能性に明確に取り組んでいる、優れた地方部の観光地を表彰するもの。

▪ UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジのアップグレード・プログラム:認定の基準を満たさなかった地域の中から選ばれる。これらの地域が、評価時点で十分ではないと評価された分野について支援し、認定基準を満たすまでの過程をサポートするプログラム。

▪ UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ・ネットワーク:メンバー間の経験や優良事例、学習、機会を交換・共有する場。

※2 評価の観点

  1. 文化・自然資源
    地域には、地域/国/国際レベルで認められている自然・文化資源(有形・無形)がある。
  2. 文化資源の振興と保全
    ユニークで独自性のある文化資源の振興と保全に取り組んでいる。
  3. 経済分野の持続可能性
    地域は、事業の発展、起業家精神及び投資を支える経済の持続可能性を推進することに取り組んでいる。
  4. 社会分野の持続可能性
    地域は、社会的包摂と平等の促進に取り組んでいる。
  5. 環境分野の持続可能性
    自然資源を保全し、観光による環境への負荷を最小限に抑えるための政策・施策・取組を実施することにより、環境分野の持続可能性を追求している。
  6. 観光開発・バリューチェーンの強化
    地域の観光は大いにマーケティングされ、発展している。地域ではさらに、市場アクセス、マーケティング・プロモーション、イノベーション、商品開発と質の向上に関連する分野において、観光バリューチェーンと地域の競争力の強化を推進している。
  7. 観光分野のガバナンスと優先順位付け
    観光を地域における戦略的な柱としている。また、官民連携、他地域との連携、地域住民の観光振興計画策定への参画といったガバナンスに関する取組を行っている。
  8. アクセス・インフラ
    地域コミュニティの幸福・安全(ウェルビーイング)、事業の発展、訪問者の体験を向上させる交通手段・インフラがある。
  9. 公衆衛生、安心・安全
    住民と訪問者を守るための公衆衛生、安心・安全の確保に向けた体制を整えている。

関連ウェブサイト

UNWTO本部「UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ2023」 プレスリリース
(UNWTO本部・英語)

「UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ2023」を募集します!(観光庁様 ウェブサイト)

「UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ2021」を発表しました

ベスト・ツーリズム・ビレッジ専用ウェブサイト(UNWTO本部・英語)

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