日 時:2021年10月31日(日)~11月2日(火)
場 所:ベルギー ブルージュ コンセルトヘボウ(コンサートホール)※オンライン併用
テ ー マ:地方観光と地域振興の推進
参加人数:現地参加 約160名
オンライン参加 135か国から約1,900名
ベルギー大会はブルージュで10月31日~11月2日の3日間開催されました。
現地にはヨーロッパを中心としたアフリカや中東等の政治関係者、民間団体、ジャーナリスト等が参加し、オンラインと合わせて135か国・約2060名が参加しました。
今回のテーマは「ガストロノミーツーリズム:地方観光と地域振興の推進」で、スピーカーには、行政関係者や民間団体のリーダーの他、レストランのオーナー、シェフ、精肉店のオーナーといった幅広い業界の専門家が登壇し、ガストロノミーツーリズムのデスティネーションにおける魅力向上や地域の活性化に係る役割について意見が交わされました。
フォーラムの中では、観光客のみならず、地元の生産者・事業者、住民の方々といった地域全体を繁栄させるといった視点を持つことの重要性について提言がなされました。
ガストロノミーツーリズムは、観光体験に付加価値を与えるとともに、地域の食や生産品を世界に発信することで地域の経済発展や雇用の創出、地域の文化的な独自性の確立に活用できることが確認されました。
ベルギー大会では、初めてアフリカのガストロノミーに特化したプログラムが設けられ、今後はアフリカのデスティネーションブランド力向上や観光誘客のために、ガストロノミーツーリズムを推進していくことが確認され、UNWTOとChefs in Africa(アフリカンガストロノミーの普及促進、シェフのスキルやキャリアアップ等を支援する組織)によるアグリーメント(覚書)の締結が行われました。
また、ガストロノミーツーリズムピッチチャレンジのプレゼンテーションが行われました。これは、ガストロノミーツーリズムの分野においてSDGs達成に向けた課題に取り組む、起業家(ファイナリスト)のプレゼンテーションであり、廃棄食品を自動的に測定するプログラムの開発等の事業が紹介されました。
※ファイナリストは以下の5団体(リンク先は英語)
- Teresa Agovino, CEO, Faroo (イタリア)
- Sebastian Muñoz Amezcua, Co-founder and CMO, Rutopia (メキシコ)
- Sira Plana Marín, Cofounder, Apadrina un olivo (スペイン)
- Gustav Borgefalk, President and co-founder, Katla Aero (スウェーデン)
- Naomi MacKenzie, Co-founder, KITRO (スイス)
次回「第7回UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラム」の開催地に決定している奈良県も同フォーラムに参加し、フォーラム会場にて荒井知事のビデオレターを上映しました。その後、奈良県主催のランチレセプションを開催し、奈良漬けや三輪そうめんといった奈良の食材を使用した料理や奈良の風景をイメージした和菓子を現地在住の職人による実演を通して提供しました。レセプションは大変盛況で、料理・和菓子ともに参加者の行列ができ、日本食への関心の高さが伺えました。
プログラムの終盤には、日本と奈良の紹介動画を上映し、日本と奈良の食や観光の魅力を参加者に発信し、奈良大会への参加を広く呼びかけました。
今後、奈良大会の詳細が決まり次第、当事務所のwebサイトでお知らせいたします。
【参考:UNWTO本部webサイト】(リンク先は英語)
[UNWTO] 6TH UNWTO WORLD FORUM ON GASTRONOMY TOURISM
UNWTO/BASQUE CULINARY CENTER FORUM HIGHLIGHTS GASTRONOMY TOURISM AS DRIVER OF RURAL DEVELOPMENT