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UNWTO INSTO国際会議 2023に出席しました

UNWTO INSTO 国際会議 2023に出席しました

日 時:2023年11月21日~22日
場所:UNWTO本部(スペイン・マドリッド)
参加地域:行政機関、民間部門、学術機関等から23地域(INSTO加盟地域)
参加人数:現地参加 60名

UNWTOは観光地における指標を活用した持続可能な地域の管理・運営を促進するため、持続可能な観光地づくり国際ネットワーク(INSTO:International Network of Sustainable Tourism Observatories )を2004年より推進しています。UNWTO INSTO国際会議は年一度開催される全体会議で、加盟地域が一堂に会し、各地域の取組や経験を共有する機会となっています。今会議ではINSTOネットワークに加盟している地域や関係団体等含め、約60名の官民関係者が各国から集まりました。

会議では、エビデンスに基づく管理と参加型アプローチによる観光ガバナンスの重要性について議論があったほか、INSTOの加盟地域がモニタリングすることになっている11の分野(観光業の季節性、雇用、地域の経済的利便、ガバナンス、地域の満足度、エネルギー管理、水質管理、汚水管理、廃棄物管理、アクセシビリティ、気候変動)の測定結果や、複数の指標をクロスしてイベント開催時の影響を可視化する方法等が共有されました。また、UNWTO本部から、「ワン・プラネット・ネットワーク」や「観光の持続可能性を測定するための統計的枠組み(SF-MST: Statistical Framework for Measuring Sustainable Tourism)」、最新の「世界観光指標等」に関する最新情報について発表がありました。特に来年(2024年)に出版が予定されているSF-MSTについて、UNWTO本部からINSTO加盟地域にモニタリングの手法として活用して欲しいと呼びかけました。

また、今会議で、日本・岐阜県、コロンビア・カリ、ポルトガル・中部地域、アイルランド・大西洋海岸が新しい加盟地域として紹介され、加盟地域は全42地域となりました。

当事務所は日本・アジア太平洋地域においてINSTOの導入を促進しており、今会議を通じてINSTO加盟地域との有意義な意見交換が行うことができました。なお、日本からは国内最初でINSTOに加盟した岐阜県からの参加がありました。

Global INSTO Meeting 動画・プレゼンテーション(UNWTO本部ウェブサイト 英語)

観光の持続可能性を測定するための統計的枠組み(SF-MST)について(UNWTO本部ウェブサイト 英語)
※世界・国・地域レベルといった地理的規模を考慮しながら、観光の経済的、環境的、社会的な関連と影響に関するデータを、総合的な方法で収集することを目的としている。

INSTOについて(UNWTO駐日事務所 日本語)

岐阜県へのINSTO加盟レター手交の様子

UNWTO INSTO 国際会議の様子

INSTO加盟地域であるマラガ市はINSTO国際会議に引き続き、11月23日~24日に同市住民及びINSTO国際会議を対象に「現在と未来の持続可能な観光」をテーマとした会議を主催しました。同市からは主に、参加型アプローチ、二酸化炭素排出量や騒音の測定装置の導入といった環境面での取組、アクセシビリティの推進やマラガ・フィルム・オフィスによる持続可能な認証制度の導入等、地域全体で実施している持続可能な地域づくりに向けた取組について各分野からの発表がありました。

マラガ市主催の会議の様子

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