第7回UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラムサイドイベントを開催しました

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実施日 : 2022年12月12日(月)13:00~17:00
場所 : 奈良県コンベンションセンター 天平ホール (オンライン配信なし)
テーマ : Gastronomy Tourism × Sustainable Tourism × Culture
参加人数 : 約200人(国内約140人、海外約60人)
主催 : 観光庁、UNWTO駐日事務所、(一財)アジア太平洋観光交流センター

第7回 UNWTOガストロノミーツーリズム世界フォーラムの初日である12月12日(月)に、サイドイベント「Gastronomy Tourism × Sustainable Tourism × Culture」を観光庁と共催し、日本におけるガストロノミーツーリズムや持続可能な観光に関する取組事例を国内外の参加者と共有しました。

観光庁国際観光部 星野光明部長の開会挨拶、奈良市 仲川げん市長の来賓挨拶、UNWTOアジア太平洋部 ハリー・ファン部長の祝辞につづいて、UNWTO観光市場情報・競争力部 サンドラ・カルバオ部長が基調講演を行いました。
サンドラ部長は、ガストロノミーツーリズムに取り組む重要性を訴求するため、UNWTOでは世界フォーラムなどのイベントの実施、ガストロノミーに取り組む観光地を支援する活動、加盟国向けの研修、イノベーションやアントレプレナーシップなどに取り組んでいると述べました。コロナ禍後の旅行者の意識は、ピーク以外に、混んでいない場所へという志向に変化してきており、地方におけるガストロノミーツーリズムの可能性が高まっています。コロナ禍前、UNWTO事務局長は2020年を「観光と農村開発の年」と宣言し、観光があらゆる地域の全ての人に恩恵をもたらし、過疎化対策や伝統の維持、農村部の人々のウェルビーイングに貢献することを目指すと強調していました。本イベントでは、ベスト・ツーリズム・ビレッジの北海道ニセコ町と京都府南丹市美山町の事例紹介があるが、世界の他地域についてもぜひ知ってもらいたいと締めくくりました。

観光庁国際観光部 星野光明部長
奈良市 仲川げん市長
UNWTOアジア太平洋部 ハリー・ファン部長
UNWTO観光市場情報・競争力部 サンドラ・カルバオ部長

〇 パネルディスカッション① ベスト・ツーリズム・ビレッジの取組事例

(株)XPJP代表取締役 渡邉賢一氏のモデレートで、UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ2021に選定されたニセコ町のサステナビリティコーディネーター 青木真郎氏、美山町((一社)南丹市美山観光まちづくり協会事務局長)の高御堂和華氏、そしてこの2地域及びUNWTO駐日事務所とUNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ2022セミナー を実施するなど連携して取り組んでいる神戸大学准教授 辛島理人氏にご登壇いただき、それぞれの取組とガストロノミーツーリズムが持続可能な観光の発展に果たす役割などについて、ご議論いただきました。
持続可能な観光地づくりには、それぞれの住民が参画した地域のルールづくりが重要であること、その上でガストロノミーツーリズムが食文化を継承するツールや経済的なメリットを地域に生み出すツールとしての役割を果たすこと、さらに、人づくりが重要であり、特に外部と地域のつながりとその連携推進役としての大学の役割が期待されることについて、ご示唆をいただきました。

パネルディスカッション①の様子

〇 パネルディスカッション② ガストロノミーツーリズムに関する取組等の発表

日本政府観光局(JNTO)理事 中山理映子氏のモデレートで、梅乃宿酒造(株)代表取締役 吉田佳代氏、京料理木乃婦三代目主人 高橋拓児氏、BCC食観光学修士課程コーディネーター ダビ・モラ氏、ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構理事長 小川正人氏にご登壇いただき、海外の方に日本のガストロノミーツーリズムを楽しんでもらうための方策や、ガストロノミーツーリズムに期待すること、担い手育成のために必要なこと、今後の課題などについて、ご議論いただきました。
担い手育成のためには、信頼できる人間による世代間の交流や、それぞれが自立して多様性を持って対応することが大事であるとのご示唆をいただきました。また、今後の課題としては、自治体主導ではなく自主財源を持ったDMOの整備や、付加価値を上げること、適切な価格設定などが挙げられ、インバウンドの観光客のフローを管理することが大事だというご意見もありました。こうした課題を踏まえ、ガストロノミーツーリズムを持続可能な仕組みにしていくためには、地に足がついた行動、10年後の姿を見据えた行動が大事で、それがまさに歴史をつくることであり、やがて文化となり、都市力や地域のブランド力を上げることにつながるとのご示唆をいただきました。

パネルディスカッション②の様子

〇 パネルディスカッション③ ユネスコ食文化創造都市ネットワークに加盟した臼杵市を舞台にした映画放映と対談

家中みほ子(株)ぐるなび社長室室長のモデレートで、映画作家の大林千茱萸氏と大分県臼杵市政策監 佐藤一彦氏にご登壇いただき、ユネスコ食文化創造都市ネットワークに加盟している臼杵市の事例を基に、地域の文化を発展、継承させるためのガストロノミーツーリズムの役割について、ご議論いただきました。
地元の人々は、地元のよいものが当たり前すぎて、それが大事なものであると理解されていないことが多々あること、食への取組そのものが、土地の文化として後世に引き継がれ、それが旅行者を引き付ける要素にもなり、映像や文学といった芸術作品に昇華されることでさらに世界に発信されていく、そして、それを見た方がまたそこにやってくるという正のスパイラルを生む可能性もあることをご示唆いただきました。また、ユネスコ食文化創造都市への加盟やベスト・ツーリズム・ビレッジの認定など、国際的なチャレンジをすることが住民の意識醸成につながることもご示唆いただきました。

パネルディスカッション③の様子